蜂の子取りの方法 

 まずこの巣を見つけることから始まります。これがユニークで、蜂つりといって今でも秋になると、あちおちで二・三人が組になって走り回る光景が見られます。

 蜂のいそうな野山に出かけて、大好きなカエルや魚の肉片を餌に使います。長い棒の先に餌をつけてしばらくすると、一匹・ニ匹とやってきて、肉を食いちぎって飛び去ります。再び仲間を連れてやってくるまでの時間によって、巣が近くにあるか遠くにあるかがわかります。

 今度は細切れの肉に、目印になる真綿を糸状にして結びつけてくわえさせます。地ばちは青空高く、巣に向かって飛び立ちます。それ、「あっちに行ったぞ!」と白い真綿を目印に追いかけるのですが、木の根につまずき、溝に足をとられ、その上蜂を見失ってしまうことも度々です。

 巣のありかがわかると、花火などに火をつけて入り口の穴にさしこみ、仮死状態にしてからじっくりと掘り出します。大きな巣は直径三十センチ、重さ三キロもあります。夜なべ仕事に一匹ずつ子を取り出すことも大変ですが、これが秋の夜長の楽しいひとときでもあります。